🏠 失敗しないための資金計画の注意点
家づくりを考えるとき、多くの方が最初に直面するのが「資金計画」です。どんなに理想の間取りやデザインを考えても、資金の見通しが甘ければ後悔の原因になります。ここでは、資金計画を立てる際に気をつけたい5つのポイントをご紹介します。
- 住宅ローンの借入可能額と返済可能額は違う
銀行が提示する「借入可能額」は、あくまで融資できる上限であり、無理なく返せる金額ではありません。大切なのは「返済可能額」を基準に計画を立てることです。一般的には「年収の25%以内」「手取りの20%以内」が目安とされます。将来の教育費や老後資金も考慮して、ゆとりを持った返済計画を立てましょう。
- 建物以外の費用も忘れずに
資金計画で見落としがちなのが、建物本体以外の費用です。土地代、登記費用、住宅ローン手数料、引っ越し費用、家具・家電の購入などを含めると、数百万円単位で追加費用が発生するケースもあります。特に外構工事(カーポートや庭の整備)は後回しにされやすいですが、生活には欠かせない部分です。総額を把握することが大切です。
- ランニングコストを考慮する
家は建てて終わりではありません。光熱費、固定資産税、修繕費など、住んでからかかる費用も資金計画に入れる必要があります。例えば断熱性能を高めれば初期費用は増えますが、光熱費の削減につながり、長期的にはお得になるケースも多いです。目先の価格だけで判断せず、トータルコストで考えることが重要です。
- 余裕資金を必ず確保する
住宅ローンの返済と同時に、急な出費にも備えておきましょう。車の買い替え、子どもの進学、病気や転職など、人生には予期せぬ出来事がつきものです。頭金や諸費用をすべて現金で使い切ってしまうと、生活に余裕がなくなります。目安として、生活費の6か月分程度の貯蓄を残しておくと安心です。
- 専門家に相談してシミュレーションする
資金計画は家族だけで悩まず、専門家に相談するのがおすすめです。工務店やファイナンシャルプランナーにライフプランを提示すれば、将来の支出を見据えた資金計画を立てられます。複数のシナリオをシミュレーションしておくことで、「もしもの時」への備えができます。
✅ まとめ
資金計画は「借入可能額ではなく返済可能額を基準にする」「建物以外の費用を含める」「ランニングコストを考える」「余裕資金を確保する」「専門家に相談する」の5点を押さえることがポイントです。家づくりを安心して進めるために、しっかりと準備を整えておきましょう。