【保存版】住宅ローンを組む時の注意点|失敗しないための5つのポイント
住宅ローンは、多くの人にとって“人生最大の借入”になります。だからこそ、事前の知識や判断がとても重要です。ここでは、ローンを組む際に必ず押さえておきたい注意点を5つにまとめて分かりやすく解説します。
①「借りられる額」ではなく「返せる額」を基準にする
金融機関が提示する「あなたは〇〇万円まで借りられます」という数字は、あくまで“限界値”です。実際の生活では、子どもの教育費、車の購入、老後資金など、長期的なお金の予定が重なります。住宅ローン返済は一般的に“手取り月収の25%以内”に抑えると家計が破綻しにくいと言われています。ボーナス払いを前提にするのも危険です。景気や勤務先状況によって支給が減った時に一気に返済が苦しくなるケースが多いため、毎月の手取りで支払える範囲を基準に慎重に判断しましょう。
②金利タイプの特徴とリスクを理解する
金利は「固定金利型」「変動金利型」「固定期間選択型」があります。変動金利は“今が安い”ため魅力的ですが、将来金利が上昇した場合のリスクが大きく、返済額が増える可能性があります。一方、固定金利は契約時の金利が返済終了まで変わらないため、返済計画が立てやすいのがメリットです。どれが正解というわけではなく、安定した返済を望むのか、総返済額を抑えたいのか、家計の価値観に合わせて選ぶことが大切です。
③諸費用も含めた総額を把握する
住宅ローンは「物件価格」だけではなく、「諸費用」も大きな負担になります。ローン手数料、保証料、火災保険料、登記費用などは一般的に物件価格の5〜10%ほど必要です。さらに、引っ越し費用や家具・家電の購入費、外構工事など、家を建てて住むまでには想像以上の出費があります。諸費用を軽視すると、後から資金不足になり、追加借入やカードローンを利用するケースも。家づくり予算は必ず“総支出”で考えることが重要です。
④返済期間は短すぎても長すぎても危険
返済期間を短くすると利息は減りますが、毎月の返済負担が増え、生活に余裕がなくなりがちです。逆に、35年ローンなど長期間にすると月々の返済は楽になりますが、総返済額が増え、退職後の負担が重くなることも。理想は「余裕がある範囲でできるだけ短く」。繰り上げ返済を上手に利用することで、利息を減らしながら計画的に返済することができます。
⑤ライフプランの変化を見越した計画にしておく
住宅ローンは30年以上付き合う長期の契約です。その間には、転職、収入変動、子どもの進学、介護など、さまざまなライフイベントが発生します。この変化を考えずに借入額を決めると、後々「返済が厳しい」という状況になりかねません。余裕を持った返済額にするだけでなく、家計のクッションとして“最低3〜6ヶ月分の生活防衛資金”を確保しておくと安心です。シミュレーションは複数パターンで比較し、「どの変化が起きても返せるライン」を把握することが大切です。







